小惑星2012/06/21 20:17

小惑星

ネイチャーによると、平成24年5月29日に小惑星が地球の近くを通過したらしい(http://www.nature.com/news/astronomers-catch-asteroid-in-near-miss-video-1.10873)。ハワイにある赤外線望遠鏡がそれを捉えている。その小惑星は高度約6000kmと36000km(静止衛星の高度)の間を通過したとのことである。

ちょうど6月3日にNHKのサイエンスゼロで「地球に迫る天体衝突の脅威」という放送があった。100年前の1908年6月30日に、シベリアのツングースカに隕石が落下して爆発し、東京都に匹敵する面積の森林がなぎ倒され破滅的な破壊が引き起こされている。この付近には湖があって、この隕石の衝撃が大きな窪みを作り、それが湖になった可能性があるとのことだった。この隕石の大きさは直径約わずか70メートルという推定もある。それでこの威力である。ちなみに隕石は、大気に突入すると、通常は燃え尽きるか爆発して粉々になってしまう。隕石が大きいとその爆発は地上近くになり、その衝撃力は我々の想像を絶するもののようだ。

2004年12月には、NASAが直径およそ400mの小惑星が将来に地球に衝突する可能性を発表した。そのようなものが大気に突入して爆発したら、その影響は計り知れない。恐竜が絶滅したのは小惑星が地球に衝突したからだという説もある。幸い、NASAが発表した小惑星は地球にはぶつからないことがわかったようである。しかし、火星の公転軌道の外側には無数の小惑星がある(小惑星帯と呼ばれる)。相互の衝突や惑星による引力によって軌道が変わる場合もあり、またそれ以外に漂っている小惑星もある。近い将来に小惑星や大きな隕石が地球にぶつからないという保証はどこにもない。


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