人間と環境と気象

下宿

実は、今一人暮らしなのだが、住んでいるのは下宿である。「えーっ、下宿ってまだあるの？」とか、「下宿って何？」と言う人もいるかもしれない。今は一人暮らしはアパートの方が一般的になってしまった。昔はコンビニもなかったし、ファミレスもなく、夜7時位を過ぎると、飲み屋以外の店はほとんど閉まっていた。そういう中で一人暮らしするには、食事付きである下宿しか選択肢はなかったと思う。今はコンビニとかファミレスがあるので、食事付きである必要はないのだが、人とのつながりを求めるならば、下宿の方が良いと思う。ちなみに、今私が住んでいる下宿は、鉄筋作りで個室タイプである。但し、トイレと風呂は共用である。

どんどん人が孤立、孤独になる世の中では、むしろ下宿は斬新な形態なのかもしれない。朝ご飯と夜ご飯の時は、誰かと顔を合わせる。また、風呂でも顔を合わせる。生活をする上で、必ず人と顔を合わせるというのは、人間にとって動物学的に必要なことなのではないだろうか？とはいえ、まだそう理想的な状況にはない。ほとんどは、高校生か大学生であり、私とは年代も差があり、生活の土俵が異なるため、共通の話題が少ない。何とか良い手はないかと模索している。いずれにしても、今の世の中だからこそ下宿はもっと評価されて良いし、若い人たちの新しい生活スタイルとして広がっても良いと思う。